判定ルール

このルールブックにおける、ダイスを使った判定のルールです。

PCが何らかのアクションを行う時、どれほど良い結果を出したかという結果を表す為に【達成値】を算出します。
達成値は【ダイスを振った結果】と【補正値】の合計によって算出されます。

達成値の例

6面ダイスを2つ降る判定を補正値+2で行ったとき、ダイスの出目が1と6だった場合…

【達成値】 = (1 + 6) + 2 = 9

ダイスの表記

6面ダイスを2つ降る判定を行う事を【2D6】、1つだけ降る場合を【1D6】と表記します。
また、計算式に +2D6 と表記されていた場合、2D6 の結果を加算することを意味します。

【目標値】はそのアクションを成功する難易度を表す数値であり、通常はGMから言い渡されます。
もし【達成値≧目標値】ならばアクションは成功、【達成値<目標値】ならばアクションは失敗となります。

同値は成功

達成値=目標値 のときは 成功です。お間違えなく!

能力値判定

【能力値判定】は、達成値を 2 つの能力値とダイスを用いて決定する判定です。同じ能力値を2つ用いる場合もあります。
このルールブックのあらゆる判定は、主に能力値判定によって行なわれます。

【達成値】 = 【能力値1】 + 【能力値2】 + 2D6

この2つの能力値とダイスを用いて達成値を出す事を 《能力値1+能力値2》 と表記します。

【目標値】のある判定で特定のダイス目を出した場合、【クリティカル】または【ファンブル】が発生する場合があります。

もし判定のダイスの目が【6ゾロ】であるならば【クリティカル】となり、目標値に関係なく自動成功になります。
クリティカルが発生した場合、通常の成功より大きな結果を得られるでしょう。

一方で、判定のダイスの目が【1ゾロ】であるならば【ファンブル】となり、目標値に関係なく自動失敗になります。
ファンブルが発生した場合、思いつく限りの不幸な失敗を受けることになるでしょう。

PCがファンブルした場合

PCがファンブルの結果を出した場合、そのPCは直ちに【スペシャルポイントを 1 点獲得】します。

達成値のみの時は適用なし

達成値のみを出す場合、クリティカルやファンブルの処理は行いません。

【目標値】のある判定でダイスの数が増減した場合は、特別な判定となります。
ダイスが1個増えた状態で判定することを【+1D6判定】、1個減った状態で判定することを【-1D6判定】と呼びます。

+1D6判定

もし判定のダイスが1個以上増えた場合はその数だけダイスを振ります。
その後、3つ以上のダイスから好きな出目を2つ選んで、判定ダイスの目とすることができます。

-1D6判定

もし判定のダイスが1個減った場合、判定は1個のダイスで行うことになります。
-1D6判定ではクリティカルは発生しません。1 を出した場合はファンブルになります。

達成値のみの時は適用なし

達成値のみを出す場合、+1D6判定や-1D6判定の処理は行いません。

目標値

目標値 難易度
3 - 7 非常に簡単。ほぼ確実に成功する。
8 - 10 簡単。能力が低くても半分くらいの確率で成功する。
11 - 12 少し難しい。不得意な人は失敗しやすい。
13 - 15 難しい。得意な人でも成功率半分。
16 - 19 とても難しい。普通の人はまず不可能。
20 - 狂気的に難しい。達人クラスの人でも成功するのはわずか。

達成値

達成値 評価の一例
ファンブル 思いつく限りの不幸。
- 7 幼稚なレベル。
8 - 10 まあまあできた。
11 - 12 プロの出来。
13 - 15 街に数人の達人レベル。
16 - 19 一地方でも数人の超達人レベル。
20 - 伝説的なレベル。
クリティカル そこで得られる最高の結果。

対抗判定

【対抗判定】は、あるアクションに対して相手が対抗しようとした時に用いる判定です。
対抗判定では、アクションを行う【能動側】とそれに対抗する【受動側】で互いに【判定】を行い、【達成値が大きい方が勝利】となります。

基本的に【PC側の勝利、NPC側の敗北】として処理します。
もしPC同士やNPC同士の対抗判定である場合、必要ならば【2D6のみで対抗判定】を決着がつくまで行ってください。

判定においてクリティカルを出した場合は出した側の自動勝利、ファンブルを出した場合は出した側の自動敗北となります。
両者ともクリティカルもしくはファンブルになった場合は上記『同値になった場合』の処理に従ってください。

NPCにクリティカルを出された場合

PC対NPCの対抗判定において、NPC側がクリティカルの結果を出してPC側の自動敗北となった場合、
そのPCは直ちに【スペシャルポイントを1点獲得】します。